食料環境セミナー2021年1月~3月

「 韓国の学校給食と有機農業『ソウル市親環境無償給食成果白書』を読む」
2021年1月27日(水)午前10時30分~12時
むくげの会 会員 近藤 富男さん

韓国の有機農業は1980年代以降、生協を中心として発展してきました。2000年以降、国の政策により有機農産物、無農薬農産物、減農薬農産物を親環境農産物として認証制度を導入し、現在は有機農産物と無農薬農産物を認証対象にしています。親環境農産物の栽培が飛躍的に広がった要因として韓国の農業政策の一つの柱として環境保全型農業を進めてきたことが挙げられます。それに、幼稚園から高等学校までの学校給食に親環境農産物を利用するように奨励したことも親環境農業が広がるようになった一つの要因として考えられます。2月の安田節子さんよりもお話を聞かせて頂くと思いますが、近藤さんから詳しく今の韓国の学校給食と有機農業及び親環境農産物の利用についてお話を聞かせて頂きます。ご参加お待ちしております。

「 食べものが劣化する日本-命をつむぐ種子と安心な食を次世代へー 」
2021年2月24日(水)午前10時30分~12時
食政策センター・ビジョン21 代表 安田 節子さん

日本の医療費は過去最高の42兆円を超えて、50年前とくらべて100倍になっています。なぜでしょう?医療が進歩しているのに、病気の人が増え続けているのです。背景には食べ物の質の劣化があると指摘されています。日本で使用量が多いネオニコチノイド系農薬などは、微量でも繰り返し取り続けると、子どもの自発性行動の障害、学習や記憶能力の障害が起こります。これは子どもたちだけの問題ではありません。私たちは「健康」を安心な食べ物で守る必要があります。韓国ソウル市では、2021年から市のすべての小・中・高校で「オーガニック無償給食」を施行します。日本の学校給食でも実施されるなら日本の有機農業は大きく広がるでしょう。日本の現状をこのまま次の世代に引き渡すわけにはいきません。食べ物の安全を脅かす農薬や遺伝子組み換え食品、命をつむぐ種子についてわかりやすくお話していただきます。

「 福島第一原発事故から10年~放射性汚染土の拡散を止めるために~ 」
2021年3月24日(水)午前10時30分~12時
神戸大学英語講師、さよなら原発神戸アクション共同世話人 小橋 かおるさん

福島第一原発事故に伴う除染で出た「除去土壌=放射性汚染土」のゆくえをご存じですか? 環境省は「除去土壌」のうちセシウムで8000ベクレル/kg以下の放射性汚染土を、農地や公共事業で再利用できるよう法整備に取り組んでいます。これは低レベル放射性廃棄物として厳重保管されるべき80倍の数値となり、これが実施されれば日本全体の土壌、農地の安全性が危ぶまれ、汚染の拡散による被曝が現実となります。「放射性物質は公害で、受け入れられない」という事を、兵庫県や神戸市に訴え、自治体での規制の必要性を求めこの問題に取り組まれている小橋さんのお話をお聞きして、放射性汚染土についての現状、そして私たちに出来ることは何かを学びたいと思います。

ちらしはこちら

●会場:神戸学生青年センターホール(阪急六甲下車徒歩3分、JR六甲道下車徒歩15分)
●参加費:600円 ※託児(無料)があります。必要な方は前々日までに予約してください。
●主 催 : (公財)神戸学生青年センター
〒657-0064 神戸市灘区山田町3-1-1
TEL 078-851-2760  FAX 078-821-5878
ホームページ https://ksyc.jp  e-mail info@ksyc.jp

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