「オリンピックとカジノ万博は現代のバベルの塔か?
―科学技術とプロテスタンティズムの倫理―」
講 師: 神戸大学教授 塚原東吾さん
日 時:2019年11月14日(木)午後6時30分
会 場:神戸学生青年センター
TEL 078-851-2760(阪急六甲駅より北東へ徒歩3分)
参加費:600円(当日会場でお支払いください)
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塚原東吾さんは、『福音と世界』2019年8月号に、同名の論文を書かれています。その最後の部分に次のように書かれています。
「筆者は神学には門外漢だが、カール。バルトにはリスペクトを惜しまない読者の一人として、いまバルト読みの方々に問いたいのはこういうことである。たとえばバルトの神義論は、さまざまな論者によって実に詳細に論じられているが、現実の問題にどのように答えるのかがどうもよく分からない。火急の問題としては、バルトなら、ギャンブルを「悪」と考えていただろうか? カジノ万博やオリンピックのメダル獲得競争は「(神の)愉快」なるゲームとしてたのしまれるべきなのだろうか、それともそれは「悪」なのだろうか? これらのメガイベントは、ノアの洪水に対してきわめて脆弱な場に建てられるバベルの塔(なう)ではなかろうか。だとしたら、これもバルト的な「危機」ととらえられていいのではなかろうか。」
<塚原東吾さんプロフィール>
1961年東京生まれ。神戸大学教授。専門は科学史・科学哲学。STS(科学技術社会論)。共著書に『科学技術をめぐる抗争』(岩波書店)、『帝国日本の科学思想』(青土社)、訳書の『オランダ科学史』(朝倉書店)、『医師の社会史』(法政大学出版局)など。
主 催 公益財団法人 神戸学生青年センター