天皇制と朝鮮

朴慶植、水野直樹、内海愛子、高崎宗司 著
天皇制と朝鮮

ISBN978-4-906460-59-5
A5判170頁
定価 本体1200円+税
1989年11月発行

増刷しました/2022.1)
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▼目次

第一章 天皇制と朝鮮     朴慶植
はじめに
戦争責任はどこにあるか
日清戦争と日露戦争
日韓条約
歴史の歪曲
天皇の名字(体験そのⅠ)
天皇の写真(体験そのⅡ)
「韓国併合」は無効
朝鮮総督府の支配機構
憲兵警察政治
「朝鮮教育令」
愛国教育の弾圧
民族同化教育
三・一独立運動の余波
「普通学校国史」
皇民化政策
いわゆる「内鮮一体」
日本語の強制
「創氏改名」
神社参拝の強制
「皇国臣民の誓詞」
三大教育方針
志願兵・徴兵制
「協和会」
朴烈の天皇観
金元鳳と義烈団
金祉斐・尹奉吉の闘い
労働運動と天皇制

第二章 日本の朝鮮支配と天皇制    水野直樹
はじめに
「植民地支配」と現在
欠かせぬ植民地支配責任論
歴史評価の原則
天皇と朝鮮支配の体系
宇垣一成総督の場合
「韓国併合」に関する詔書
「一視同仁」に関する詔書
「選挙権」に関する詔書
日本帝国主義の二本柱
朝鮮独立運動と治安維持法
転向の強要
「内鮮一体」という欺瞞
無限忠誠の論理
朝鮮支配の崩壊と天皇制

第三章 朝鮮植民地支配の課題  内海愛子

はじめに 
朝鮮植民地支配の謝罪と清算を求める運動
日韓条約の不十分性
サンフランシスコ平和条約と戦後賠償
ポツダム宣言とカイロ宣言
「第三国人」とは?
解放民族、場合によって敵国人
日中戦争と「外地民族」
志願兵制度と「内鮮一体」
「学徒兵」の動員
徴兵制の施行
軍属としての動員
三千名の捕虜監視員
ジュネーブ条約と戦犯
朝鮮人B、C級戦犯の処刑
末済の戦後補償
送還された戦犯
刑の執行だけは日本人なみ
孤立無援の補償要求
現在の問題として

第四章  日韓会談・教科書検定・天皇の死  高崎宗司

はじめに
日韓外相共同声明
「共同声明」の問題点
「栄光の帝国主義」
先行する政治的打算
あらためるべき「基本精神」
教科書問題―侵略の歴史の美化
国史編さん委員会の批判
「入江日記」にみる天皇発言
日本の良識への期待
連帯関係の芽生え
外相所見への批判声明
政府見解と「市民の意見」
「良心の手紙」
皇太子夫妻の訪韓問題
北朝鮮にも謝罪を
「お言葉」問題
訪韓反対運動の高まり
ついに訪韓とりやめ
国内の反応の悪さ
天皇の死
謝罪の要求
北朝鮮へも謝罪と賠償を
「極右化」への警戒
「首相謹話」への批判
葬式参列への反対運動
「日韓共同声明」で反省はできない
「市民の意見」を全体のものに

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