現在の在日朝鮮人問題

(品切)

田中宏、山本冬彦 著
現在の在日朝鮮人問題
朝鮮史セミナー(1983年4月~6月)講演録

A5版 94頁

500円+税

1984年5月発行

▽目次

第一部
内外人の関係で、変わったこと変わらないこと
入管体制の現段階   愛知県立大学教授 田中 宏

はじめに
”入管”との出会い
「日本国籍のない人達」
占領下の在日朝鮮人
「五二年体制」
ドイツの場合、日本の場合
「六五年(日韓条約)体制」
六九年、「入管法」上程
インドシナ難民受け入れと入管
「国際人権規約」
一九八二年「入管令改正」
「黒船待望論」
外国人登録法の改正
国公立大学外国人教員任用法の成立
国籍法の改正
国籍法改正と在日朝鮮人
国外追放をめぐる問題
被差別原理の確立
外来外国人と定住外国人
「弁護士」、「弁理士」
戸籍の”多民族化”
国連人権委員会と日本政府

第二部
外国人登録法と日本人   愛知県立大学教授 田中 宏

はじめに
外国人登録法とは
「指紋押なつ」
「国民総背番号制反対」
外国人登録証明書の常時携帯義務
不携帯でひっかける
身分登録のあり方
管理とサービス
成人式と外国人
外国人の引っ越し
「全国民の指紋登録」
外国人登録令と指紋
日本人からの指紋採取ー愛知の中学生指紋、宮城の指紋条例ー
「指紋採取は人権上、好ましくない」
「満州」における指紋
ガンジーの抵抗
指紋制度の導入
五七年、中国見本市
コンピューターと指紋
指紋拒否に対する政府の対応
自治体からの視点

第三部
難民条約発効(1982・1・1)以後、変わったもの変わらないもの
在日朝鮮人と社会保障   関西大学非常勤講師 山本冬彦

はじめに
難民条約と在日外国人
社会保障制度と外国人
在日朝鮮人と国保、国民年金
在日朝鮮人にとっての年金
恩恵としての生活保護
生活保護と「治安」、「外交」
「強制送還」
在日外国人と児童諸手当
戦傷病者等救護法に縁のない在日朝鮮人
国民健康保険と国民年金
「法律で保障せよ」
国民年金の問題点
一番しんどい思いをした世代が切り捨てられる
救済措置のない国民年金法改正
おわりに

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