[食料環境セミナー] 2023年9月~11月

「タネを守り、学校給食をオーガニックに」
2023年9月16日(土)午後1時30分~3時
弁護士(元農林水産大臣) 山田 正彦さん

タネは人間の命を繋いでくれる大切なもの。そして、自然界の循環の為のかけがえのないものです。政府は種子法廃止、種苗法の改悪を行い、さらに放射線照射米の取り組みなども始まっています。グローバル社会と共に、日本の食や農の不自然さが急速に進み、不安が広がっています。その一方、オーガニック学校給食への取り組みが盛んになっています。昨年10/26全国オーガニック給食フォーラムが東京で開催され総勢3,000人の参加となり、市町の首長、生産者、農水省、政治家、生協間で交流や情報交換などが行われて希望を感じる活発なフォーラムとなりました。山田正彦さんはこの呼びかけ、開催に尽力されました。兵庫県でもオーガニック給食活動が各地域で活発となり、豊岡市は小中学校給食を有機米使用と決定しました。又、山田さんは「日本の種子を守る会」を設立され、映画「タネは誰のもの」「食の安全を守る人々」をプロデュース、国内外の取材、講演をされておられます。日本の農業に警鐘を鳴らし子供たちの未来のために精力的な活動をされておられる山田さんのお話しをお聞きして、日本の農業、食の問題に向き合いたいと思います。

「タネを採り続ける丹波篠山での暮らし」
2023年10月21日(土)午後1時30分~3時
丹南有機農業実践会 酒井 菊代さん

日本で自家採種をしている農家はわずかです。丹波篠山市の有機農家の酒井さんは生まれ育った篠山で在来種の保存を続けておられます。代々続く家族経営の農家。幼い頃から農業に携わり、農業の大変さ、苦労を身をもって知りつつも有機農業を始めて45年となり、昨年はその功績が認められ、兵庫県から「県農業賞」が贈られました。ご先祖様から受け継いだ農地、そして地元の篠山の農地、農業を守ることに努められ、さらに次の世代に引き継いでいく責任を感じられて日々農地と向き合い農作物の根源であるタネを守っておられます。
私たち消費者は何気なく食している毎日ですが、タネや農地、生産者さんから命の源の恩恵を受けています。あらためて感謝の気持ちをもちながらお話しをお聞きしたいと思います。

「アジアのオーガニックの現状と日本のオーガニックの未来」
2023年11月18日(土)午後1時30分~3時
株式会社プラスリジョン代表/IFOAM-Organics ASIA理事 福井 佑実子さん

6月にフィリピンで第6回オーガニックアジア会議が開催されました。この期間、32か国1300人以上の産・官・学のオーガニック実践者(生産者、流通、行政、議員、研究者)が海外から参集しました。ASIA理事として参加された福井さんは日本の参加者と共にアジアに急激に広がるオーガニックのムーブメントを体感されました。日本では農水省の「みどりの食料システム戦略」による有機農業をめぐる動きや目標値に関する報道が目につき、期待はもちますが、実際の動きはどうなのか?成果へとつながるのでしょうか?かつてはオーガニックの先進国だった日本ですが停滞しているのはなぜなのでしょうか?アジアではオーガニックの若い世代のネットワークや行政のネットワーク作りが進んでいるようです。福井さんからオーガニック会議の報告をお聞きして今アジアで起こっていることを知り、今の日本に必要なことは何か?日本のオーガニックの未来を考えていきたいと思います。

チラシはこちら

●会場:神戸学生青年センターホール(ウェスト100、本館2階)
(阪急六甲下車徒歩2分、JR六甲道下車徒歩12分)
●参加費:1000円 
●主 催:公益財団法人 神戸学生青年センター 
〒657-0051 神戸市灘区八幡町4-9-22 
TEL 078-891-3018  FAX 078-891-3019
ホームページ https://ksyc.jp e-mail info@ksyc.jp

  • -
    コピー