アメリカ社会と宗教
1980年のレーガン大統領の当選以来、共和党の大統領候補は宗教右派勢力に依拠することによって、自らの当選基盤を強固にしてきました。とりわけブッシュ(ジュニア)大統領は最も宗教右派に近い大統領といわれ、彼の当選時には共和党の支部の半数以上がその勢力下にあるとさえ言われました。
オバマ政権の医療保険改革に反対する右派草の根運動として始まったティーパーティ運動、妊娠中絶や同性婚への反対、進化論教育の反対など、共和党右派とプロテスタント右派とが結びついた様々な動きもまた報じられています。公民権運動を振り返るまでもなく、アメリカ社会における宗教の影響は右派的なものだけでないことは当然です。現在のアメリカ社会と政治を理解するためには宗教の、とりわけプロテスタントを中心としたキリスト教の社会的影響力を理解することが不可欠と考え、この講演を企画しました。
講師の大宮有博さんは関西学院大学神学部大学院を修了後、1999年から2003年までアメリカに留学、ブッシュ政権の成立から2001年9.11と米軍のアフガニスタンからイラク侵攻にいたる、現在のアメリカを決定づけた時期にアメリカ社会に身を置きました。生活経験に基づいた興味深い話が聞けると思います。
講師 大宮 有博さん(名古屋学院大学教員)
2013年11月4日(月・休) 午後2時半~
会場 神戸学生青年センター(阪急六甲駅下車、北へ3分)
参加費700円
〒657-0064 神戸市灘区山田町3-1-1
TEL 078-851-2760 FAX 078-821-5878
主催 神戸学生青年センター