六甲奨学基金趣旨

公益財団法人神戸学生青年センター六甲奨学基金
趣 旨

 六甲奨学基金は、1995年1月17日の阪神淡路大震災によって被災した留学生のために全国から寄せられた寄付金から、一時金3万円を計767名に支給し、その残額約1300万円を原資として創設されたものです。奨学金支給が開始されたのは1996年4月。それ以降、基金は毎年、アジアからの留学生4~10名に対し、月5万円の奨学金を給付し、受給者の数は164名となりました。
 これまで28年にわたって奨学金の支給を続けてこられたのは、原資に加えて、多くの方々の寄付、神戸学生青年センターで春に開催される「古本市」の売上げ、基金運営委員を講師とする講座の受講料収入等により基金を維持してきた結果といえます。特に、奨学基金の趣旨に賛同する全国の方々が古本を寄せてくださることにより、「古本市」の収益が400万円を上回るようになりました。2021年5月に移転をした先では常設開催の「古本市」を続けています。規模こそ以前のようにはいきませんが、みなさまから支援していただき順調に売上をのばしています。
 この奨学基金の特長の一つは、大学等に在籍する留学生だけでなく、日本語学校に学ぶ留学生に対しても奨学金の支給を行っている点です。一般に日本語学校に学ぶ留学生は、応募できる奨学金も少なく厳しい条件の下での勉学を余儀なくされています。本基金では当初から日本語学校に学ぶ留学生の支援を続けています。
 日本にとって、アジアとの友好関係を深めることがこれからますます重要な意味をもつようになります。若い留学生は、日本とアジアとの未来の関係を左右する鍵を握る人たちと言っていいでしょう。少しでも多くのアジアの若者が、日本への留学から多くのことを学び取り、日本での生活を実り多いものにすることができるよう、六甲奨学基金に対し、今後とも多くの方々のご理解とご協力をお願い致します。

    2023年12月

        (公財)神戸学生青年センター・六甲奨学基金運営委員会

梁 英 子(運営委員会委員長、弁護士)
松田 道子(神戸YMCA 本部事務局長)
小林 致広(神戸市外国語大学名誉教授)
瀬口 郁子(神戸大学名誉教授)
後藤 玲子(弁護士)
岩坂 二規(関西学院大学准教授)
飛田 雄一(神戸学生青年センター理事長)

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