「東学農民革命120年―1894~2014」
日時:2014年7月4日(金)午後6時半
会場:神戸学生青年センター
講師:奈良女子大学名誉教授 中塚明さん
参加費:600円
ことし、2014年は、東学農民革命(1874年)から120年です。以前の歴史教科書では、朝鮮で起こった「東学党の乱」を契機として日清戦争が始まったとされていました。この「東学党の乱」という呼称は、現在では間違いとされています。
中塚先生が書かれた 『近代日本と朝鮮』(三省堂、1969年)は、朝鮮近代史のテキストとして良くまれており、1977年にはその新版が、1994年にはその第3版が出版されています。もともと日本近代史、とくに近代の日朝関係の歴史を主に研究されてきた先生は、『日清戦争の研究』(青木書店、1968年)、 『近代日本の朝鮮認識』(研文出版、1993年)、 『これだけは知っておきたい日本と韓国・朝鮮の歴史』(高文研、2002年)など多くの著書をだされています。また近年は東学農民革命の現場を訪ねるフィールドワークの案内もされていますが、昨年、『東学農民戦争と日本―もう一つの日清戦争』(高文研、2013年6月)を井上勝生さん、朴孟洙さんと出版されました。その本のコピーには以下のようにあります。
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「日清戦争は、日本と清国(中国)との戦争だ。それなのに、最大の「戦死者」を出したのは、勝った日本でも、敗れた中国でもなく、朝鮮だった!/交戦国ではない朝鮮が、どうして最大の「戦死者」(3~5万人)を出したのか?/朝鮮王宮(皇居)を占領した日本軍に対し、朝鮮の農民三百万が竹やりで蜂起し、それを日本軍が“せん滅”した。/長い間、歴史の闇に葬られて、韓国でも近年ようやく明らかにされてきたこの驚くべき事実を、日韓の研究者が共同で取り組んだ成果を、読みやすい形で提示する!」
台湾・朝鮮を植民地として支配し、アジア侵略への道を進んでいった日本の大きな転機となった東学農民革命です。それから120年、その意味を改めて考えるセミナーとしたいと思います。
●主催・問合せ先:(公財)神戸学生青年センター
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