松田妙子エッセイ集<改訂版>いつか真珠の輝き

松田妙子エッセイ集改訂版

2023年4月24日発行
著者 松田妙子
編集 西本千恵子、飛田雄一
B5 95頁
ISBN 978-4-906460-67-0
定価 本体800円+税
発行 神戸学生青年センター出版部

※購入ご希望の場合は送料250円をあわせてご送金ください。

<まえがきより>
松田妙子さんは多くの作品を残した漫画家です。残念ながら2022年4月12日、急逝しました。漫画以外にも文章を発表しています。その一部がここにまとめたエッセイです。
 西本千恵子(松田妙子の姉)と飛田雄一が収集整理したものです。飛田は、松田妙子さんが『日本人的一少女』(2004年6月)を発行したとき、林伯耀さんと「松田妙子さんの漫画の自費出版を支える会」の呼びかけ人となり普及につとめました。
 本エッセイ集は、松田妙子さんが、親交の深かった光円寺(兵庫県神崎郡市川町)の僧侶・後藤由美子さんからの依頼を受けて投稿したものです。2007年から2015年の作品です。漏れているものもありますが、できる限り集めました。もっと完全なものを出したいのですが、4月8日、9日(2023年)神戸学生青年センターで開催の「まつだたえこの世界展」にあわせて出版することにしました。後日、漏れているものを追加して増補改訂版をつくりたいと願っています。みなさんのご協力をよろしくお願いします。
 文才もあった松田妙子さんのまとまった作品となります。松田妙子さんのことをよく知っていただくために冊子として発行します。手書きの訂正、追加があるのは、松田妙子さん自身によるものです。
 このエッセイは、それぞれが基本的に一頁半のものです。残り半頁に別の原稿が入っていますが、関連するものもありますのでそのまま収録しています。ご了解をお願いします。         2023年4月3日 西本千恵子 飛田雄一

▽目次

○2007年
水俣のお地蔵さん 1
月の名を持つホールにて 4
いつか真珠の輝き 6
○2008年
一月、神戸から 8
気づきの築き 10
世の中に絶えて桜のなかりせば 12
アスファルトに萌ゆる草 14
心にいくたびかの雨 16
八月の卒業 18
車中お見舞い申し上げます 20
異形のユートピア 22
~を見たかい? 24
その旗の下(もと)に 26
○2009年
渡る世間の鬼たちよ 28
お帰りなさい 30
珊瑚の枝、私の根 32
土の中のセミ 34
ときどきちょっと変な人 36
僧は推(お)す月下の門 38
八月九日雨の日に 40
老師あり 41
闘えど闘争せず 43
聖夜のチキン 45
○2010年
新年のご挨拶 47
バスを降りてから 49
流れの中で 51
朝(あした)に鮮やかなりし痛み 53
こだわってもこだわらなくても 55
私に来たいのちは 57
泥と真珠の6月 59
嫌から始まる 61
風の谷より 63
「私」と「仏」の間には 65
有り難き日常 67
十二月の贈りもの 69
○2011年
おばあちゃんへのおみやげ 71
私もあなたも観音様 72
小雪舞う三月の夜に 74
日本の一番長い三月 76
悲災 78
昭和のオヤジ 80
しあわせの島 82
私の夏休み 84
永遠のミルク 86
喪中のはがきにかえて 88
短い冬の日 90
○2012年
祈りと願いは誰のため 92
戦争を知らない大人たち 94
三月十一日の私 96
続・月の名を持つホールにて 97
たえこが越えた 99
さよならオッパイ 101
たとえ胸の傷が痛んでも 103
永遠に満たされない飢えを抱えて 104
○2013年
春を待つ日々 106
今春みすみすまた過ごす 108
雨恋(あまごい) 110
苦しみよこんにちは 112
○2014年
私の中のサファイア 114
なぜ祈るのか 116
○2015年
冬枯れの心 118
病んだ女の残したものは 120

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