アグロエコロジーによる農業のすすめ
-地球温暖化対策をふまえ
2022年1月15日(土)午後1時30分~3時
市島有機農業研究会・西日本アグロエコロジー協会共同代表 橋本 慎司さん
工業型近代農業は、農地や畜産圃場拡大のために膨大な森林伐採を行い、農薬、化学肥料の乱用を続け莫大な食糧を生み出してきた。しかしこれは大きな自然破壊となり生物多様性の消失をもたらした。又、地球温暖化の加速、多発する気候災害が深刻な問題となり、資本主義的な食の生産システム、農業の見直しが急務になっている。世界で広がっているアグロエコロジーは多品目栽培、地産地消、有畜複合農業を軸とする家族農業であり、今まさに取り組み、広げていく意義があると思います。
排除の論理から共存の論理へ-持続可能な農業を求めて
2022年2月19日(土)午後1時30分~3時
福津農園 松澤 政満さん
愛知県新城市の中山間地で約1haの地を生かした有機循環農業を営まれている。食品会社の研究員の勤めを辞めて、代々続いた農家を引き継ぎ37年。多種の野菜、果実を生産、鶏、山羊を飼い、作物多様性の農業。雑草も共に生きる仲間と考え、微生物の利用、地域にあるものを生かし自然と共存した農園を見事に実践されています。地域に起こった産廃施設やゴルフ場建設問題には自然を守るために反対運動を行い両施設建設阻止にご尽力されました。生産だけでなく農業に関する学術知識が豊富で微生物学に精通。松澤さんは、自然界と向き合い桃源郷のような景観、農園を作り上げられました。
低温殺菌牛乳の現状と未来
2022年3月19日(土)午後1時30分~3時
丹波乳業 代表取締役 吉田 拓洋さん
丹波や但馬地域の学校給食を中心に牛乳を提供する丹波乳業は1971(昭和46)年、氷上郡酪農農業協同組合により設立された氷上牛乳センターを前身とする乳業メーカーです。
主力商品の「氷上低温殺菌牛乳」は、1985年食の安全を求める兵庫県内の消費者の熱い思いから誕生しました。生乳に含まれる栄養素や有益菌をできるだけ壊さないよう、65度に温度を抑えて30分加熱殺菌することで、搾りたてに近い味わいが楽しめます。飼育には、動物福祉「アニマル ウェルフェア」の考え方を大切にしています。牛舎は一頭ごとの仕切りがないフリーバーンタイプを採用。自由に動き回ることができるストレスのない環境を整え、牛の健康を大切にしています。遺伝子組み換え飼料を避けて、地元の農家で餌をつくり、それを牛が食べ、出た堆肥を田畑に還元、その土に育まれた農産物を製品化するという資源循環も目指しています。酪農家でもある吉田拓洋さんは“動物も家族と同じように大事にするということ”を大切に切磋琢磨の活動をされています。
チラシはこちら
●会場:神戸学生青年センターホール
(阪急六甲下車徒歩1分、JR六甲道下車徒歩10分)
●参加費:600円
●主 催:公益財団法人 神戸学生青年センター
〒657-0051 神戸市灘区八幡町4-9-22
TEL 078-891-3018 FAX 078-891-3019