「廃炉に向けて…美浜町の自立のために」
2016年12月21日(水)午前10時30分~12時、第3週目の水曜日
森と暮らすどんぐり倶楽部 代表 松下 照幸さん
広大な天然林の広がる福井県美浜町、その豊な森に囲まれて “森と暮らすドングリ倶楽部”はあります。代表の松下さんは、2004年美浜原発3号機の事故後、脱原発をめざした町づくりを提案し、町民と共に原発廃止運動を進めてこられました。廃炉後の自立した町の経済構築へむけて林業ビジネス・バイオマス発電事業など具体的なビジョンを作り、地域活性化・地域環境保全に取り組んでこられました。木の実など地域に自生する資源を活かした事業等が認められて本年、”生物多様性アクション“優秀賞にノミネートされました。脱原発への思い、地域のための様々な取り組みへの道のりをお聞きします。
「 電力自由化の“トリセツ”」
2017年1月25日(水)午前10時30分~12時
京都大学大学院地球環境学舎修士課程 加志村 拓さん
2016年4月から電力の小売り自由化がスタートしました。この食料環境セミナーでは直前の1月にこのテーマを取り上げ、その基本的な内容について学びました。2017年からはガスの自由化も見込まれ、各事業者は電気、ガス、通信をセット販売するなど、料金の安さを中心にPRしています。
今回のセミナーでは、ドイツなど欧州の多くの国では義務づけられている電源構成の開示が日本ではまだ努力義務であることから、電源構成の読み方、またパリ協定を受けて迫られてくる地球温暖化の問題に対する環境負荷の考え方などを含めて、電力会社の見極め方についてお話していだきます。これまで独占的に提供してきた一般電気事業者からどこかに変わりたいと思いつつ、まだ決心できていない方も多いと思います。どうぞご参考になさってください。
「遺伝子組換えの安全性を問う―映画『遺伝子組み換えルーレット』~私たちの生命のギャンブル~」
2017年2月25日(土)午後1時~4時、第4週目の土曜日です。
オルター・トレード・ジャパン政策室室長 印鑰 智哉さん
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1990年代以降、遺伝子組換え作物が急増しました。この映画では、これまで語られてこなかった医学者、健康問題の専門家、自閉症やアレルギーなど様々な疾患を持つ子の親、獣医、家畜の健康障害に詳しいジャーナリストが登場し、遺伝子組み換え食品によって起こる健康の異変、又解決法が語られています。ヨーロッパでは、遺伝子組み換えは禁止され、アメリカでは、市民が中心となり、遺伝子組換えを拒絶するうねりが起きています。住民投票が実施された州もあります。日本はまだ大量に輸入しているという現状です。
上映後は、この映画の日本語版の翻訳監修者でもある印鑰(いんやく)智哉さんの講演と世界の食料、農業事情に詳しい平賀緑さんとの対談もあります。
「 日本人が知らない漁業の大問題 」
2017年3月22日(水)午前10時30分~12時
鹿児島大学水産学部 教授 佐野 雅昭さん
日本は四方を海に囲まれ、その食卓にはいつも魚がありました。しかし今、マグロやウナギは絶滅危惧種であると言われ、また世界的な和食ブームが言われ、かつてのような日常的に身近な魚を食べるという私たちの食文化は随分遠いところに行ってしまったような気がします。日本の漁業に今何が起こっているのでしょうか。 今回、ご講演いただく佐野雅昭さんは、近海漁業の重要性を説き、日本の漁業をきちんと維持すれば輸入に頼る必要はないと話されます。そしてその前提として重要な役割を果たしてきた漁協組織や水産物の流通システムについてもお話していただきます。私たちがこれからも美味しい魚を食べ続けられますように、願いつつ。
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●会 場:神戸学生青年センターホール
(阪急六甲下車徒歩3分、JR六甲道下車徒歩15分)
●参加費:600円
※託児(無料)があります。必要な方は前々日までに予約してください。
●主 催 : (公財)神戸学生青年センター
〒657-0064 神戸市灘区山田町3-1-1
TEL 078-851-2760 FAX 078-821-5878