食卓の米の行方、令和のコメ騒動から考える
2026年2月21日(土)午後1時30分~3時
講師:宇都宮大学農学部助教 松平 尚也さん
2024年の夏、スーパーの棚からお米が無くなり、令和の米騒動と言われました。
原因は、高温渇水で不作だったこと、民間在庫が少なかったこと、観光客によるインバウンド消費の急増、南海トラフ情報による買い急ぎ、小麦価格の高騰によるコメ消費増加等が考えられました。備蓄米が放出されても価格の高騰は止まらず、今年度のお米の農協の引き取り価格も上昇しました。
コメの消費が減り水田の4割を減反している中でのコメ不足!農業従事者の高齢化、廃業する農家の続出。それに対する政府の政策は、輸入と輸出の増加、大規模化、陸稲、ハイテク化など。そんな政策でコメが守れるでしょうか。不測の事態で輸入が止まればたちまち飢えます。農薬で燻蒸された輸入米は今まで家畜のえさや製菓用でしたが、食用を増やすのが気になります。
また中山間地の多い日本の農地は大規模化できないところの方が多く、梅雨の時期のダムと言われる水田を陸稲にすれば水害や、雑草駆除の除草剤の増加も心配です。今でも赤字の農家がハイテク化できるでしょうか。
2025年のお米の作柄は、去年よりは良いようですが、価格は高止まりしたままです。備蓄米や輸入米など低価格のお米と2極化しています。今後の農協の在り方、物流の在り方も気がかりです。
この大変な問題を、専門にされている松平尚也さんに解説して頂き、今後の行方を考えたいと思います。
チラシはこちら
●会場:神戸学生青年センター会議室A(ウェスト100、本館1階)
(阪急六甲下車徒歩2分、JR六甲道下車徒歩12分)
●参加費:1000円 (わかもの500円)
●主 催:公益財団法人 神戸学生青年センター
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