竹内康人編著
戦時朝鮮人強制労働調査資料集2 増補改訂版 名簿・未払い金・動員数・遺骨・過去清算
A4判248頁
ISBN978-4-906460-71-7
定価 本体2000円+税
2024年9月発行
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▽目次
はじめに
●一 朝鮮人強制連行者名簿の分析
1強制連行期朝鮮人名簿の調査と課題
労務動員関係名簿を中心に
2日本への朝鮮人労務動員数は約八〇万人
3朝鮮人軍人軍属名簿の分析
陸軍留守名簿・海軍軍人軍属名簿を中心に
4朝鮮人軍人軍属名簿の調査と課題
5朝鮮人軍人軍属の動員数
三七万人以上の動員と消された氏名不明の一三万人
●二 朝鮮人未払い金の実態
-「経済協力 韓国一〇五 労働省調査朝鮮大に対する賃金未払債務調」、
労働省「朝鮮人の在日資産調査報告書綴」、東京法務局「金銭供託受付簿」の分析から-
1朝鮮人未払い金の供託経過-供託関係文書から
2朝鮮人未払い金の実態-在日資産調査報告書から
3郵便貯金・厚生年金関係の未払い金
4強制労働賠償基金の設立へ
●三 強制動員の実態と遺骨
1朝鮮人の動員と遺骨への外務省の認識
2朝鮮人強制動員の実態と遺骨の現在
3動員犠牲者の遺骨返還に関する議論
4沖縄戦での強制動員と遺骨
5政府による強制連行調査を
6石炭統制会福岡支部管内炭礦現況調査表
●四 過去清算の運動
1強制連行・強制労働
日本の過去の清算を求めるソウル集会
日本の過去の清算を求める東京国際集会
強制動員真相究明ネットワーク結成
「強制連行とは何か」福岡研究集会
強制動員真相究明ネット研究集会
韓国強制動員被害真相糾明委員会の活動
強制併合一〇〇年日韓市民共同宣言
日韓弁護士会共同声明
韓国強制動員被害調査・支援委員会の活動
2日本軍性奴隷制
戦後補償に関する国際公聴会
日本の戦争犯罪とその処罰
戦後補償国際フォーラム・東京
ナヌムの家と水曜集会
第七回日本軍「慰安婦」問題アジア連帯会議
第九回日本軍「慰安婦」問題アジア連帯会議
女性国際戦犯法廷から一〇年
日本軍「慰安婦」問題の解決を!水曜集会
3植民地主義の清算へ
強制動員真相究明全国研究集会・神戸
韓国内での過去清算を求める動き
「東アジア歴史・人権平和宣言」集会
札幌・国際シンポジウム「強制連行犠牲者と遺骨奉還」
「いま問われる日本の過去清算」集会
4朝鮮人関係追悼碑調査
おわりに
本書の特長
発見されている朝鮮人動員名簿の事業場別一覧表の掲載、
日本への朝鮮人労務動員数が約80万人であることを内務省の内鮮警察資料から実証、
日本へと1943年末までに49万以上の労務動員があったことを示す資料を掲示、
1939年から43年までの道府県ごとの労務動員数、1944年の動員予定数も明示、
1942年から45年までに朝鮮の各道から石炭、金属山、土建、工場などに何人が動員されたのかを掲載、
朝鮮人軍人軍属の動員数が37万人以上であること、日本政府発表の24万人の数値が動員は確認できるが名簿がないものを除いた数値であり、動員者13万人ほどが欠落していることを実証、
陸軍、海軍での朝鮮人軍人軍属の詳細な動員先、生死の状況を記載、
未払い金の事業場ごとの一覧表を掲載、未払い金が供託された経過を明示、
朝鮮人遺骨1000体の現状を示す表を掲載、遺骨返還での留意点を記載、
沖縄戦での朝鮮人動員実態と遺骨の現状を分析、
石炭統制会(福岡支部)の資料から山口・福岡・佐賀・長崎の炭鉱ごとの集団移入数の概況を明示
1990年代から2010年までの真相究明、過去清算の市民運動の経過を記載、
朝鮮人関係追悼碑の一覧表を掲載、
韓国の強制動員委員会、支援財団が作成した研究書籍の一覧表を掲載
今回の増補改訂版では、日本への労務動員数80万人、軍人軍属37万人、石炭統制会(福岡支部)資料の分析、沖縄戦動員分析、遺骨返還を巡る課題、追悼碑一覧(改訂版)などを追加しました。
各地での調査に利用できるよう、作成しました。ぜひ1冊をお手元に。