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『むくげ通信』202号/2004年1月25日

 

本の紹介

安 準 模著・前田真彦訳
韓国 歌の旅(歌のCD付き)

03年8月15日発行白帝社2000円

 http://www.asiabunko.com/k_utanotabi.htm 

山根俊郎

この本は、在日韓国人のために韓国の歌を分かりやすく紹介した本である。CDも付いているので2000円は正直安い。

私は、安 準 模さんとは、親交があった。

知り合ったのは、98年ころ彼から電話があった。私の書いた「カラスよ 屍を見て啼くな」を読んだので一度会いたい。とのことであった。早速、JRの天王寺で会って酒を飲んだ。とてもまじめな印象であった。彼は、「韓国政府から派遣教師として大阪の白頭学院建国中高等学校で音楽教師をしているが、在日韓国人の学生は韓国語もろくに話せず、民族性をなくしている。なんとか音楽の授業に副教材を手作りで作りたい。ついては、山根さん協力してほしい」と懇願していた。その後、私の家にも何度か来て資料をコピーして帰った。彼は良い仕事をしました。この本は、歌の選曲において私たちむくげの会が出した「むくげ愛唱歌集」と重複している。結構なことである。どんどん活用していただいたら本望である。

私も彼の家に一度遊びに行ったことがある。彼は、熱心なキリスト教信者のため日曜日の朝は、教会に通うため日曜日ではなかったと思う。居間には、韓国のTVドラマさながらに夫婦と男の子2人の大きな家族写真が飾られていた。焼肉をご馳走してくれたが、奥さんはお客の席には着こうとしない。無理に私が呼んで一緒に食事をしたが、「結構、彼も亭主関白なんだなあ」と思った。子供2人への愛情はたいへんなものであった。ピアノも習わせていた。彼を大阪の今里の韓国スナックにも連れて行った。彼は喜んでくれたが、大衆歌謡はあまりうまくなかった。その後、その店には、同僚の先生方と何度か行ったらしい。その安 準 模さんは、今は帰国されて、ソウル近郊の果川の高校の教師をされている。去年の3月11日午後10時ごろ私に電話があり「ぜひ遊びに来てください」との事でした。今年は一度遊びに行こうと思う。

 さて、翻訳者の前田真彦さんとは、面識がないがすごい勉強家のようである。今回「作心三日」の新解釈について調べていたら偶然発見しました。YAHOO!JAPANの検索の欄に「作心三日」と入れたら約85件が抽出されました。最初は、・日韓四字熟語辞典2000

です。三日坊主と同じです。次は、・統一日報の記事です。社会面のサラムという記事で本を持った男性が、あの「韓国歌の旅」の本を持っているではないですか!

安準模さんの翻訳者の前田真彦さんです。そのインタビューで「三日坊主」は、「作心三日」と答えられたので検索に引っかかったようです。前田さんのHPです。

http://homepage1.nifty.com/maedata/ 

 この本に負けないより良い韓国の歌の本を出版したいです。

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