朝鮮人・中国人強制連行・強制労働を 戦後61年目の夏を迎えようとしています。強制連行は日本がおこなった歴史的に消すことのできない負の行為で、いまだ清算されていない戦後補償問題のひとつです。にもかかわらす、2004年1月の大学入試センター試験で強制連行が取り上げられたことを契機として、いわゆる自由主義史観グループが、「強制連行虚構論」を展開しています。 1970代より強制連行についての様々なグループの調査が各地で行われ、90年代には全国の市民グループが「朝鮮人・中国人強制連行・強制労働を考える全国交流集会」を1999年まで10回にわたって開催されました。 @1990年、愛知県(名古屋市)、A1991年、兵庫県(西宮市、神戸市)、B92年、広島県(呉市)、C93年、奈良県(信貴山王蔵院)、D94年、長野県(長野市松代町)、E95年、大阪府(高槻市)、F96年、岐阜県(岐阜市)、G97年、島根県(松江市)、H98年、(金沢市)、I99年、九州(熊本市)のように各地で開かれました。 その後、全国交流集会は形をかえて各地の市民グループが、呼びかける形で、@2000年9月、兵庫県(神戸市)、A2001年9月、大阪府(茨木市)、B2002年、秋田県(花岡)、C2004年10月、北海道で開催されました。 今夏、初めて韓国済州島で開催することになりました。日本に多くの朝鮮人・中国人が強制連行され強制労働を強いられていた時、済州島には沖縄戦を上回る日本軍が投入され、数多くの朝鮮人が動員されて「本土決戦」のために総延長50kmに及ぼうかという地下軍事施設をはじめ、多くの軍事施設が作られました。現在もその多くがそのままの形で残されています。今回の集会は日本側の在日朝鮮人運動史研究会(関東部会代表・樋口雄一、関西部会代表・飛田雄一)、朝鮮近現代史研究会(代表・水野直樹)と韓国の済州大学校耽羅文化研究所、済州島史研究会との共催で実現したものです。現地に学ぶことに主眼をおいて、フィールドワーク中心のプログラムとしました。 済州島の現地で学ぶ貴重な機会です。ともに新しい歴史を切り開くための交流集会にしたいと思います。多くのかたの参加を呼びかけます。 2006年5月 在日朝鮮人運動史研究会、朝鮮近現代史研究会 済州大学校耽羅文化研究所、済州島史研究会 ● ■日程案 ※移動は貸切バス使用 <一日目>8月4日(金) 13:30 済州空港国際線ロビー集合(関空発9:30、11:10着、成田発9:45、12:20着) →平和博物館(日本軍地下陣地を博物館にした施設、非公開部分も見学) 17:30 西帰浦済州大学校セミナーハウス着 19:00〜 交流会 (泊、西帰浦済州大学研究院) <二日目>8月5日(土)9時〜12時 セミナー 会場:済州大学国際交流会館 09:00日本側主催者挨拶/済州島側挨拶 09:20講演:済州島における日本軍施設 塚崎昌之、済州島側1人 10:30日本軍被害者による体験の聞き取り 11:00各地からの報告 ※報告者募集中 13:00〜17:00 フィールドワーク アルトル飛行場掩体壕・百祖一孫之墓(日本軍弾薬庫+4.3事件) →ソダルオルム上の高角砲陣地跡・ソダルオルム下の海軍地下壕 →松岳山の海岸特攻陣地(チャングムの誓い撮影場所) →松岳山上の陸軍地下陣地 18:00 宿舎着 19:00 現地の研究者などとの交流会 (泊、西帰浦済州大学研究院) <三日目>8月6日(日) 09:00〜 フィールドワーク →正房瀑布(観光+4・3事件)→月羅峯地下陣地・トーチカ →御乗生岳58軍司令部地下壕→抗日記念館 16:00 済州空港解散(成田行発18:05、20:30着、関空行発18:30、20:05着) <オプションコース> ▽8月3日(木)1時半〜8月4日(土)昼 4.3事件跡地をめぐるツアー 4.3研究所のスタッフの案内 ▽8月7日(月) 漢拏山(はるらさん)登山 ※オプションコース参加の方は、8月3日、または8月6日の宿舎は済州市・新済州市で各自、お取り下さい。 ■参加費:2万円(2泊3日の宿泊、食費、現地交通費。 交流会参加費、済州島までの航空券代は含まれません。飛行機は各自で手配してください。) ■定員:40名(バス一台分です) ■申込み先:下記事務局まで ※オプションコース参加の有無もご連絡ください。 ■申込締切:7月15日 ■主 催:在日朝鮮人運動史研究会、朝鮮近現代史研究会 済州大学校耽羅文化研究所、済州島史研究会 ● ■事務局:〒657-0064
神戸市灘区山田町3-1-1 (財)神戸学生青年センター内 TEL
078-851-2760 FAX 078-821-5878 e-mail hida@ksyc.jp 在日朝鮮人運動史研究会関西部会(担当・飛田雄一、ひだ ゆういち) |