「神戸港における中国人強制連行」勉強会と証言集会のお知らせ
太平洋戦争下の神戸港に、1943年9月から1944年12月にかけて7回にわたって計996名の中国人が強制連行され、苛酷な労働を強いられました。その後、空襲が激しくなると、函館へ130名(1944.12.5)、敦賀へ99名(1945.2.15)、石川県七尾へ100名(1945.4.27)が移送されました。この間、神戸港で17名が犠牲になり、移送先の函館で47名もの犠牲者を出しています。(外務省管理局『華人労務者就労事情調査報告書』1946.3.1付、復刻版は、田中宏・松沢哲成『中国人強制連行資料−外務省報告書』1995.1.25、現代書館)
神戸・南京をむすぶ会では、この「神戸港における中国人強制連行」の問題に継続的に取り組んでいきたいと思います。調査はまだ、始まったところです。多くの方々の積極的な参加を期待いたします。
幸いにも七尾(石川県)に強制連行された中国人労働者の調査活動を先進的にされている「七尾強制連行問題を調査する会」が今夏、中国より招く方々の中に、神戸港から七尾に移送された黄国明さんがおられます。七尾「調査する会」のご厚意により、七尾集会ののち黄さんが神戸に来てださることになりました。
勉強会と証言集会に、是非、ご参加ください。
●勉強会「神戸港における中国人強制連行」
日時 1999年6月10日(木)午後6時30分〜8時30分
会場 神戸学生青年センター・ホール
報告 むすぶ会事務局・村田 壮一
参加費 500円
●神戸港に強制連行された中国人労働者の証言を聞く会
日時 7月27日(火)午後6時30分〜8時30分
会場 神戸学生青年センター・ホール
証言 黄 国 明 さん
河南省陽武県出身、77歳。1944年9月末、日本軍に捕らえられ、済南、青島、下関経由で神戸に強制連行された。神戸港で港湾労働に従事させられるが、翌45年4月、神戸空襲が激しくなると、今度は石川県七尾に移される。
参加費 1000円
神戸・南京をむすぶ会|神戸学生青年センター