神戸・南京をむすぶ会「南京・拉孟(中国雲南省)フィールドワーク」報告会

2016年8月13日〜20日

(7泊8日、南京3泊、雲南省の保山、龍陵、騰冲各1泊、上海1泊)

 

日時:2016年9月28日(水)午後6時30分〜8

会場:神戸学生青年センター(TEL 078−851−2760)

内容:1)概要報告:宮内陽子団長

   2)参加者の感想

   3)意見交換

参加費:無料

※終了後、近所の食堂で懇親会を開きます。(参加費:25003000円)

 

 今夏、20回目の訪中をいたしました。参加者数はこれまで最高の40名でした。(全日程コース31名、南京のみのコース9名、計40名、内大学生2名)

 神戸・南京をむすぶ会は、毎年中国南京の虐殺事件の現場を訪ね、日本軍の犠牲になった方々を追悼しています。今年は、揚子江沿岸の虐殺現場を訪問したのち、侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館を見学、そして、同館で幸存者(中国では日本軍の被害にあいながらも幸いにも生き残った人々をこう呼んでいます)から、貴重な証言をお聞きしました。証言は、ュ(しん)洪桂(こうけい)さんでした。江蘇省邳県徐州出身の92歳(1924年11月生まれ)で、弟が殺害された体験などを話してくださいました。

 むすぶ会は毎年、南京のほかに年替わりでもう一か所、日本の侵略の跡地を訪ねます。1997 年の淮南に始まり、撫順、太原・大同・北京、ハルビン、蘇州・杭州、重慶、大連・旅順、済南・青島、無錫・石家荘・天津、武漢、瀋陽・長春、牡丹江・虎頭・虎林、延辺朝鮮族自治州、海南島、香港、台湾、無錫・上海、昨年は広州を訪ねました。

 今年は、援蒋ビルマルートを遮断するために置かれた日本軍守備隊と、中国軍との激しい戦いがおこなわれた拉孟・騰越を訪ねました。圧倒的に優勢な中国軍に包囲された守備隊は全滅しました。この戦いは大陸での「玉砕」として極めて稀なもので、日本では悲劇として記憶されていますが、司令部は死守を命じながら援軍を送れず投降も許さず、「玉砕」を放置しました。人間のいのちを軽視する姿勢は、克服されたのでしょうか。一方で、中国側軍民の犠牲者は日本軍の数十倍にものぼったといわれます。日本軍は猛烈な空襲をおこない、市民を殺害しました。また守備隊は陣地建設のために住民を使役、虐殺し、慰安所の設置など、加害行為をおこないました。これらの歴史の一端を現地で学びました。

 これらの体験を多くの方と分かちあうために報告会を開きます。ご案内いただければ幸いです。(報告書は、10月末に発行の予定です。)

 

2016年9月

 

神戸・南京をむすぶ会

代表・宮内陽子、副代表・林伯耀・門永秀次

事務局長・飛田雄一(ひだ ゆういち)

 

657-0064 神戸市灘区山田町3-1-1

神戸学生青年センター内(担当:飛田雄一)

TEL 078-851-2760 FAX 078-821-5878

ホームページ http://ksyc.jp/nankin/ e-mail hida@ksyc.jp