神戸港における戦時下朝鮮人・中国人強制連行を調査する会編
2004年1月 / 4500円(本体価格)
/
四六判 / 縦組 / 上製 / カバー / 352頁 / ISBN
4-7503-1839-6
調査する会では、特価3800円(送料210円、2冊以上でも210円)で販売しています。
郵便振替<00920-0-150870 神戸港調査する会>でご送金ください
「スイカを売りに町までやってきたら、日本に連れてこられてしまった!」第二次大戦中、朝鮮半島や中国の農村から強制的に連行され、労働を強いられた人々は日本全国に数多く存在した。本書は特に神戸港周辺に連行され、労働を強いられた人々を韓国、中国に訪ねおこなった聞き取り調査、またその実態を詳細に調べた論文、および連行された人々の講演記録を収録。また、同様に強制労働をさせられた連合軍捕虜の記録もあわせて収録する。「朝鮮人労務者管理」「韓国検察要報・半島人の徴用忌避の実相」「兵庫県殉難中国人・慰霊と殉難詳報」「陸軍省令・俘虜派遣規則」などの詳細な資料をふんだんに掲載する
●
<目次>
第一部 韓国・朝鮮
1 神戸への朝鮮人強制連行と奴隷労働の実態……金慶海
2 神戸船舶荷役株式会社……徐根植
一 神戸船舶荷役株式会社
二 「厚生省名簿」について
三 神戸船舶荷役株式会社の厚生省調査報告書の概要
四 韓国へ生存者の問い合わせ
3 神戸船舶荷役株式会社に連行された李南淳さんの現地調査報告書……孫敏男
一 厚生省調査報告書をたよりに
二 報告書八六番「鳳山南淳」
三 官斡旋の実態
四 神戸船舶荷役株式会社での労働
五 神戸船舶荷役株式会社に官斡旋された「李南淳」さんへの聞き取り調査
4 川崎重工業製鉄所
一 川崎重工業製鉄所 兵庫工場――「厚生省名簿」について……金慶海
二 川崎重工業製鉄所 葺合工場――「厚生省名簿」について……孫敏男
5 川崎重工業製鉄所葺合工場に連行された鄭壽錫さんの現地調査報告書……孫敏男
一 韓国へ生存者の問い合わせ
二 聞き取り調査
三 聞き取り内容
6 神戸大空襲、そして軍人としての強制連行……梁相鎮
一 神戸大空襲と朝鮮人強制連行
二 神戸港に軍服を着た朝鮮人港湾労働者がいた
講演会記録
川崎重工に強制連行された朴球會さん……朴球會
第二部 中国
1 中国人強制連行の全国的な概要……村田壮一
2 神戸港における中国人強制連行
一「神戸港報告書」について
二 河南、河北省などに集中――被連行者数とその内訳
三「スイカ売りに出かけたまま……」――拉致同然の連行
四「毎日、餓死者が出た」――新華院収容所
五「過酷な荷役、賃金はもらっていない」――神戸での労働
六「積荷の油かすも食べた」――衣食住
七 死亡者、重傷者
3 大日電線への中国人強制労働
4 証言集
一 連行された中国人の証言
二 日本人の証言
寄稿論文
神戸に強制連行された中国人労工の調査と研究……李宗遠
一 強制連行された労工の出身と地域
二 日本軍の労工強制連行の手段、供出方法と供出機構
三 神戸港における中国人労工の苦難の生活
四 日本企業による中国人労工の奴隷的使役に対する罪責
五 中国人労工の正義の要求
講演会記録
中国河南省における強制連行……張忠杰
第三部 連合軍捕虜
1 神戸港にかかわる連合軍捕虜と収容所について……平田典子
一 連合軍捕虜と日本への移送
二 全国・兵庫県内の捕虜収容所
三 神戸市内の捕虜収容所
四 神戸捕虜病院
五 記録と証言
六 他参考――神戸の敵性外国民間人収容所
七 終わりに
第四部 活動の記録
1 活動の記録……飛田雄一
一 中国人強制連行の調査
二 朝鮮人強制連行の調査
三 連合軍捕虜の調査
四 調査する会の活動
「神戸港における戦時下朝鮮人・中国人強制連行を調査する会」の活動の記録・年表
●
--------------------------------------------------------------------------------
神戸港における戦時下朝鮮人・中国人強制連行を調査する会(代表・安井三吉)
〒657-0064
神戸市灘区山田町3-1-1 神戸学生青年センター内
TEL
078-851-2760 FAX 078-821-5878
e-mail hida@ksyc.jp http://www.ksyc.jp/kobeport/
神戸港調査する会|神戸学生青年センター