１４日の学習会に５０人参加、活発な討議
　木下智史神戸学院大学教授を講師に、神戸勤労会館で開かれた学習会に５０人の方が参加し、活発な討議が行なわれました。木下さんは有事法制三法案の条文全文をまとめた資料を用意し、パソコン画面をプロジェクターでスクリーンに映し出して詳しく講義を行ない、参加者も真剣に学習しました。木下さんからは、「備えあれば憂いなし」はごまかしであり、有事法制で国民の安全は守られないこと、それどころか「武力攻撃事態」とは「予測される事態」が含まれており、これは「周辺事態」と重なりあうものであり、米軍のアジアでの軍事行動に日本をより「積極的」に動員しようとするものであること、そのために国民に「協力義務」を課し、場合によっては犯罪者として処罰するものであることなどが明らかにされました。
　討論の中では、「権限」の委任によって自衛隊の現地司令官が知事や市長、医療・運輸・通信の業者などに指示をする体制がつくられること、国民との関わりを明らかにすることの重要性、神戸港関係労働組合で学習会が予定されていることなど活発な意見交換が行なわれました。

各地域・職場で学習活動が活発に展開される
　有事三法案の危険性が徐々に知れわたる中で各地域・職場で学習活動が活発に展開されてきています。「通信」編集部で掌握しているものを以下に紹介します。西宮民商、西宮芦屋労連、宝塚民商、神戸民商、西区革新懇、尼崎青年、みどりのコンサート、共産党神戸市議団、県議団、播磨憲法集会、宝塚革新懇、神戸協同病院、東灘有事立法反対の会、川西の会、民青学生、神戸市職東灘支部、教育を考える会、神戸市高、明石原水協、Ｌｏｖｅ＆Ｐｅａｃｅなど。
　以上は実施されたものでこれから予定されているものは、東神戸医薬研究所・互助組合、民青東神戸病院、東神戸診療所、神戸医療生協、東神戸総合法律事務所、兵庫労連青年協議会、神戸医療生協老人会、伊丹原水協、明石市職、北区民商、共産党明石後援会、長田区後援会、文化後援会、西宮芦屋平和・民主主義の会、反核医師の会などです。参加者は十数人から４００人にわたっています。

共同の輪が広がる、２４日には東京で５万人集会
　アメリカの軍事行動に日本の労働者を動員することを拒否する共同の輪が大きく広がりつつあります。東京では、陸海空港湾関係２０労組や宗教者団体が呼び掛けて「ＳＴＯＰ！有事法制５．２４大集会」が５万人規模で開かれようとしています。また大阪でも全港湾、海員組合、建交労、私鉄総連、国労、ＪＲ総連、自交総連、航空連など１４労組の呼び掛けでの大集会が２０日、扇町公園で関西規模の集会として開かれようとしています。
　そして兵庫県でも、ナショナルセンターの枠を超えた労働組合の共同の輪がつくられつつあります。具体化された段階で紹介したいと思っています。また学者研究者の間で、１０００人を超える規模の反対アピールを出す準備がいくつかの学会を中心として準備がすすめられています。