体験で語る解放後の在日朝鮮人運動

朴慶植・張錠寿・梁永厚・姜在彦
体験で語る解放後の在日朝鮮人運動

ISBN978-4-906460-53-3
A5判 210頁 本体1500円+税
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1989年10月発行

▽目次

第一部 在日朝鮮人運動史の視点 朴慶植

在日朝鮮人運動史を学ぶ観点
日本人に欠ける国際主義
実践課題としての指紋押捺強制・就職差別間題
日本人にとっての足元の政治課題
日朝共闘の歴史の総点
民衆の立場から歴史をみる
南北・左右両方を視野に入れて
在日朝鮮人運動の性格とその位置づけ
民族的な統合事業
民族的な主体性と民族的ニヒリズム
日本社会と在日朝鮮人の役割
権力側の在日朝鮮人観
近代日本における在日朝鮮人の役割
マスコミの偏向報道
解放後在日朝鮮人運動の時期区分
朴烈と新朝鮮建設同盟
白武の民族的統一運動の模索
一面的なレヅテル貼りの間違い
李康勲の民族的統一運動の模索
路線転換と内部問題
民団の分裂
現在、将来の新しい運動の展望

第二部 大阪の朝鮮人連盟と私

はじめに
開放を迎えて
本国に特派員を送る
とにかく生活を守ろう
日本共産党貝が合流する
米軍に逮捕される
朝鮮入対策ぜんぜんなし
解散させられる朝鮮人の団体
翰徳銖、路線変更演説をぷつ
済州島人会
「朝鮮人は日本経済を錯乱した」毎日新聞社に抗議
朝鮮人連盟大阪本部をつくる
反民族的行為者を排除する
アメリカ進駐軍は解放軍か
初めで日本人の世話になる
年寄りの言い分
「向こう」は天国か極楽か
資科ははたして正しいのか
民族運動と派閥運動
アヒル艦隊
おわりに

第三部 阪神教育闘争の頃 梁永厚

はじめに
運動史研究の必要性
青年運動にとびこむ
大阪の民青高等学院
阪神教育事件の要因
大阪における民族教育の出発
教科書・教材の編集発行
民族教育への共鳴
広報・文化活動
弾圧の始まり
民族教育否定の通達
朝連の弾圧反対闘争
山口県における闘争の勝利
闘いが西から東へ
大阪での闘争の渦中に
府庁内での激突
神戸に戒厳令
引き続く大阪での闘争
警官の発砲、金太一少年の死
軍事裁判、強制追放
教育事件後
市立西今里中学校の発足
民族学校の再建運動
犠牲者、遺族への思いを
歴史の教訓を生かし、新しい運動を

第四章 団体等規正令と朝連・民青の解散 梁永厚

はじめに
前兆となる在日朝鮮人弾圧
アメリカの朝鮮政策
日本国内の反動化
大阪府朝鮮人登録条例
「外国人登録令」へ
在日朝鮮人運動の二重的性格
生活権擁護・首相官邸デモ
教育闘争をへて国旗掲揚闘争に
団体等規正令
朝連・民青を解散指定
財産接収、幹部公職追放
抗議の波
公判闘争
運動の自律性について

第五部 民戦時代の私 姜在彦

はじめに
『朝鮮評論』を編集する
「朝鮮通信社」に入る
『新しい朝鮮』に移る
日本共産党の指導の下で活動する
「在曰朝鮮人は曰本の中の少数民族」
非合法活動から合法活動へ
祖国防衛委員会としてパルチザン闘争を準備する
極左冒険主義
民戦内部の路線論争
「先覚分子」と「後覚分子」
「情勢発展諭」に立つ
日本共産党との決別

第六章 路線転換と総連の結成 姜在彦

はじめに
朝鮮総連結成
『新しい朝鮮』を明け渡す
同胞の生活の実態調査をする
「朝鮮研究所」との関わり
『朝鮮の歴史』近代の部分を書く
『朝鮮労働党史速記録』
組織的にみた「朝鮮総連」
一九六〇年前後の運動の高揚とかげり
総連組織との決別

<第二部>資料編

在日朝鮮人発行雑誌(解放後初期・日本語版)内容総覧
① 『民主朝鮮』
② 『朝鮮評論』
③ 『平和と教育』
④ 『新しい朝鮮』
⑤ 『朝鮮月報』
⑥ 『朝鮮問題研究』
⑦ 『鶏林』

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