市民がつくる神戸市白書委員会のホームページ

 
『神戸黒書』所収のまんが(By RUPO−乱)

市民がつくる神戸市白書委員会編
「神戸黒書−阪神大震災と神戸市政」(労働旬報社、1996年1月)
A5 223頁 本体価格1748円
 
◆ 『神戸黒書』(労働旬報社、本体価格1748円)は、近くの書店でお買い求めください。

 地震隠し検討資料シリーズ@
<復刻> 『神戸と地震』 (1974年11月、神戸市発行)
『兵庫県下震災対策調査報告書』 (1979年度、兵庫県発行) 1996年4月発行
編集・発行 市民がつくる神戸市白書委員会
定価 800円

 

地震隠し検討資料シリーズ@ 申し込み方法

◆ 本代(800円)、送料(240円)あわせて、1040円を下記郵便振替でご送金下さい。折り返し、送本いたします。送料は、2冊=310円、3冊=340円、4冊=380円、5〜6冊=450円、7〜8冊=520円、9〜10冊=590円、11冊以上=660円、です。
    郵便振替<01100−4−67290 市民がつくる神戸市白書実行委員会>

 

【復刻版/まえがきより】 

私たち「市民がつくる神戸市白書委員会」は、今年1月、震災1周年に『神戸黒書−阪神大震災と神戸市政−』を発行いたしました。発行後、委員会には様々な反響が寄せられました。その一部は、2月15日に発行された第3刷にも反映されています。 

 今回、本シリーズで復刻版として刊行する『神戸と地震』は、『神戸黒書』刊行後に委員会に届けられたものです。『神戸と地震』は、『黒書』執筆の時点では、その存在は明らかとなっていましたが、原本は入手できていませんでした。ところが『黒書』刊行に関する新聞記事(96年1月12日、朝日新聞、本資料集に収録)がきっかけとなって入手することができました。執筆代表者は、大阪市立大学の笠間太郎氏と京都大学の岸本兆方氏で、1974年(昭和49年)11月に、神戸市の総務局および土木局が刊行したものです。「まえがき」によると、この調査は神戸市当局より調査依託を受けたもので、1972年、73年の両年度に実施されたものとのことです。この報告書に関しては、当時「神戸にも直下地震の恐れ/大阪市大表層地質研究会が指摘」(1974年6月26日、神戸新聞、本資料集に収録)と報道されています。しかしその報道は「いまは心配ない/十万年単位の長期警告」という田中茂神戸大学工学部長(当時)のコメントとともに掲載され、その後どういう訳かフォローされていません。それはどういう理由によるものか定かではありませんが、『黒書』では委員会による「推測」を、第2部2章に記述しています。

  先の『黒書』関連の新聞記事で伊川一男神戸市総務局庶務課長は、「20年前のことで報告書は残っておらず、直下型という表現があったかどうかはわからない。神戸周辺で有史以来の記録から最大の震度を取った」とコメントしています。『神戸と地震』の原本を所有していた方が、この神戸市のコメントに疑問をいだき、委員会に原本を届けて下さったのです。

 この『神戸と地震』を読んでいただけば、この報告書の重要性は充分に認識されると思います。以下に結論の一部だけを引用しておきます。 

「活断層の実在するこの地域で、将来都市直下型の大地震が発生する可能性はあり、その時には断層付近でキ裂・変位がおこり、壊滅的な被害を受けることは間違いない」(48頁) 

本資料集に収録したもうひとつの報告書は、兵庫県が1979年度(昭和54年)に刊行したものです。正式の表題は、『兵庫県震災対策調査報告書−兵庫県下における地震被害の潜在危険度−(昭和54年度)』です。この報告書は「地震動に対して極端にぜい弱化した近代都市の実態と震災の怖ろしさを市民に理解させるための啓蒙活動を早急に開始する必要がある」(21頁)と結ばれています。 

 「市民がつくる神戸市白書委員会」では今後も、今回の震災がもっている「人災」の側面に目を閉ざすことなく、真実を追求していきます。本資料集の刊行が、情報公開が充分に進まない状況のもとで、そのための一助となることを願っています。 

市民がつくる神戸市白書委員会

 

北田美智子 酒井 道雄 中島 絢子

中田 作成 早川 和男 飛田 雄一

 

<連絡先>〒657 神戸市灘区山田町3−1−1
TEL 078-851-2760 FAX 821-5878
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E-mail 
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